スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

11月, 2010の投稿を表示しています

Android端末による自動通訳を一行のPythonコードで実装する

最近このブログではAndroidの SL4A ネタが多いのだけど、それだけ遊べるのだから仕方がない。SL4AのPythonを使えば実質一行で自動通訳プログラムを作ることもできる。日本語で喋った文章が翻訳されて英語の音声で返ってくる。 import android,urllib,urllib2,simplejson;droid=android.Android();droid.ttsSpeak(simplejson.loads(urllib2.urlopen('http://ajax.googleapis.com/ajax/services/language/translate?v=1.0&q=%s&langpair=%s%%7C%s'%(urllib.quote(droid.recognizeSpeech().result.encode('utf-8')),'ja','en')).read())['responseData']['translatedText']) このプログラムでは日本語を英語に変換するが、コード中の en を変更すれば別の外国語に通訳することもできる。例えば fr に変更すればフランス語に通訳される。ただし、通訳した外国語はGoogleによる翻訳の精度に依存するので、実用的に用いるにはもう少し精度が良くなって欲しいところだ。それでもこれだけ簡単に自動通訳プログラムを作れるのだからAndroidとSL4Aは大したものだと思う。 以下にもう少し分かりやすいコードを示しておく。ついでに翻訳結果をダイアログに表示するように変更してある。 translator.py # -*- coding: utf-8 -*- import android,urllib,urllib2,simplejson def translator(text,from_lang,to_lang): url='http://ajax.googleapis.com/ajax/services/language/translate?v=1.0&q=%s&langpair=%s%%7C%s'%(urllib.quote(

SL4AのPythonを使ってAndroid端末に日本語を喋らせてみた

先日、ドコモの GALAXY S を購入した。丁度1年前に購入した HT-03A からの機種変更になる。Androidのバージョンは1.6から2.2となり、性能は格段に良くなった。この1年での技術の進歩には驚かされる。GALAXY Sで SL4A が利用できるかは気になるところだが、実は購入する前に既に動作することを確認していたので、その点については心配なかった。もしSL4Aが使えなかったら、多分購入しなかったと思う。 この新しいAndroid機を使って、SL4AのPythonで日本語を喋らせてみることにした。英語であればttsSpeakのAPIを使えば一発なのだが漢字かな混じりの日本語では簡単には行かない。まずは日本語の発音を取得しなくてはならないが、それについては Yahoo! デベロッパーネットワーク の 日本語形態素解析 を使うことにした。これなら助詞の「は」も「わ」という発音であることがわかるし、後々、応用が効くだろう。 作成したソースコードは最後に示してあるが、短いコードで簡単に実装できた。使い方も簡単で、入力ダイアログから喋らせたい文章を入力するだけだ。それを形態素解析のWeb APIでXMLとして取得し、Beautiful Soupで解析している。取得した平仮名をその発音に近い英語に直すだけだ。ローマ字に置き換えるだけでは日本語として正しく発音されないので、適当にいじってある。 実用的なプログラムにしたければ、 Galatea Project などを利用して、ちゃんとした日本語を喋らせるようにしたほうが良いのだろうけど、形態素解析を使ってみたかったし、英語を無理やり日本語にするところも面白かったので、今回はこれで良しとした。やっぱり自分が楽しめないとね。 例によって、このプログラムを使って子供相手に遊んでみた。元の文章を知っていれば問題なく聞き取れるのだが、知らないと思ったよりも聞き取れないことを逆手に取って、何を喋っているかを当てるゲームをしてみた。こんな単純なことなのだが、子供たちは思いのほか楽しんでいたようだ。インチキ外国人ぽい雰囲気が面白いらしい。 作成したソースコードは以下の通り。 speak_ja.py # -*- coding: utf-8 -*- import android import sys,os