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複数のGPUでマンデルブロ集合を並列計算

範囲(-0.005, -0.005, 0.005, 0.005)のマンデルブロ集合を描画サイズ4,800x4,800、繰り返しの上限10,000として計算させてみた。C++でコードを書いてXeon X5650 1コアで走らせたところ942.97秒かかった(SIMD最適化はしていない)。TBBを利用した12論理コアの並列計算では88.68秒だった。次いでCUDAを使ってTeslaで走らせてみたが7.45秒まで短縮された。Teslaパない。そして贅沢にも2枚のTeslaをスレッドで並列化して使ってみたら4.26秒で計算できた。実にXeon 1コアの220倍の速度が出たわけだ。カリカリチューンをしなくてもこの程度の高速化ができるということが重要だ。 因みにマンデルブロ集合の上記の範囲は数値が発散しない集合部分であり、描画させてみても真っ黒なので面白くはない。これは並列化した際に計算が偏らないようにしたかったのでこのような範囲を指定している。プログラムで出力させたファイルは色の生データなのでそのままでは表示できない。一応、画像表示するためのPythonコードも付け加えておく。 以下に、GPU2枚を利用してマンデルブロ集合を計算するCUDAコードを示しておく。 mandelbrot_thread.cu // Mandelbrot set using GPGPU by nox, 2011.02.12 // nvcc -lcutil_x86_64 -arch sm_13 -use_fast_math -prec-sqrt=false -keep -L ~/NVIDIA_GPU_Computing_SDK/C/lib -I ~/NVIDIA_GPU_Computing_SDK/C/common/inc -g mandelbrot_thread.cu -o mandelbrot_thread #include <iostream> #include <fstream> #include <cutil_inline.h> #include <multithreading.h> using namespace std; const int BLOCK_SIZE_X = 16; const int BLOCK_SIZ