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2010年から2011年へ

明けましておめでとうございます。 今年は2011年で素数。前回の素数の年は8年前の2003年、次の素数の年は6年後の2017年。だからどうと言うわけでもないのだけど、なんとなく特別な年であるように思えてくる。昨年は自分にとっては大きな節目の年であった。環境も大きく変わって、なんちゃってプログラマから「なんちゃって」を外すことができたのではないかと思う。そして今年は、どんな数にも割り込まれず自分自身を失わない2011年のように、自らの意志をしっかり持って行動する年にしたい。 ところで、冒頭のQRコードだけど、いつものように Android SL4A のソースコードになっている。SL4Aを起動して、メニューからAddを選択し、Scan Barcodeで取り込むと new_year.py が作られる。大したコードではないのだけど、当ブログからのメッセージが入っている。音が出るので注意。 これからもどうぞよろしくお願いします。

ある重さを量るのに使う錘の組み合わせは何通り?

問題 : 1, 5, 10, 50, 100, 500グラムの6種類の錘があります。それぞれの錘はいくつでも使うことができます。ある重さを量るときに使う錘の組み合わせは何通りになりますか。それを求めるプログラムを書いてください。ここで量る重さはグラム単位の整数とし、最大で100キログラムとします。10グラムの重さを量る場合、10グラムの錘が1個、5グラムの錘が2個、5グラムの錘1個と1グラムの錘が5個、1グラムの錘が10個の組み合わせになり、全部で4通りとなります。 以下、解答例。 weights.cpp // 指定した重さを量るのに使う錘の組み合わせの数を求めるプログラム. // 錘は 1g, 5g, 10g, 50g, 100g, 500g の6種類. // 重さ 700,000g 程度までなら桁あふれせずに計算できる. #include <iostream> #include <map> #include <algorithm> #include <cstdlib> using namespace std; const int weights[] = { 1, 5, 10, 50, 100, 500 }; // 錘(昇順). const int N = sizeof(weights) / sizeof(int); // 錘の種類. // 求めた錘の組み合わせの数のメモ. // 下位3ビットは使用する錘(solveのidx)を表す. // 残りのビットは重さ(solveのv)を表す. map<int, unsigned long long> memo; // 指定した重さに対する錘の組み合わせの数を求める. // v : 重さ // idx : 使用する錘 // N-1の場合はweights[0]からweights[N-1]までの錘を使用する(すべての錘). // 2の場合はweights[0]からweights[2]までの錘を使用する(1, 5, 10の錘). // 戻り値: 組み合わせの数 unsigned long long solve(int v, int idx=N-1) { // 既に...

Android端末による自動通訳を一行のPythonコードで実装する

最近このブログではAndroidの SL4A ネタが多いのだけど、それだけ遊べるのだから仕方がない。SL4AのPythonを使えば実質一行で自動通訳プログラムを作ることもできる。日本語で喋った文章が翻訳されて英語の音声で返ってくる。 import android,urllib,urllib2,simplejson;droid=android.Android();droid.ttsSpeak(simplejson.loads(urllib2.urlopen('http://ajax.googleapis.com/ajax/services/language/translate?v=1.0&q=%s&langpair=%s%%7C%s'%(urllib.quote(droid.recognizeSpeech().result.encode('utf-8')),'ja','en')).read())['responseData']['translatedText']) このプログラムでは日本語を英語に変換するが、コード中の en を変更すれば別の外国語に通訳することもできる。例えば fr に変更すればフランス語に通訳される。ただし、通訳した外国語はGoogleによる翻訳の精度に依存するので、実用的に用いるにはもう少し精度が良くなって欲しいところだ。それでもこれだけ簡単に自動通訳プログラムを作れるのだからAndroidとSL4Aは大したものだと思う。 以下にもう少し分かりやすいコードを示しておく。ついでに翻訳結果をダイアログに表示するように変更してある。 translator.py # -*- coding: utf-8 -*- import android,urllib,urllib2,simplejson def translator(text,from_lang,to_lang): url='http://ajax.googleapis.com/ajax/services/language/translate?v=1.0&q=%s&langpair=%s%%7C%s'%(urllib.quote(...

SL4AのPythonを使ってAndroid端末に日本語を喋らせてみた

先日、ドコモの GALAXY S を購入した。丁度1年前に購入した HT-03A からの機種変更になる。Androidのバージョンは1.6から2.2となり、性能は格段に良くなった。この1年での技術の進歩には驚かされる。GALAXY Sで SL4A が利用できるかは気になるところだが、実は購入する前に既に動作することを確認していたので、その点については心配なかった。もしSL4Aが使えなかったら、多分購入しなかったと思う。 この新しいAndroid機を使って、SL4AのPythonで日本語を喋らせてみることにした。英語であればttsSpeakのAPIを使えば一発なのだが漢字かな混じりの日本語では簡単には行かない。まずは日本語の発音を取得しなくてはならないが、それについては Yahoo! デベロッパーネットワーク の 日本語形態素解析 を使うことにした。これなら助詞の「は」も「わ」という発音であることがわかるし、後々、応用が効くだろう。 作成したソースコードは最後に示してあるが、短いコードで簡単に実装できた。使い方も簡単で、入力ダイアログから喋らせたい文章を入力するだけだ。それを形態素解析のWeb APIでXMLとして取得し、Beautiful Soupで解析している。取得した平仮名をその発音に近い英語に直すだけだ。ローマ字に置き換えるだけでは日本語として正しく発音されないので、適当にいじってある。 実用的なプログラムにしたければ、 Galatea Project などを利用して、ちゃんとした日本語を喋らせるようにしたほうが良いのだろうけど、形態素解析を使ってみたかったし、英語を無理やり日本語にするところも面白かったので、今回はこれで良しとした。やっぱり自分が楽しめないとね。 例によって、このプログラムを使って子供相手に遊んでみた。元の文章を知っていれば問題なく聞き取れるのだが、知らないと思ったよりも聞き取れないことを逆手に取って、何を喋っているかを当てるゲームをしてみた。こんな単純なことなのだが、子供たちは思いのほか楽しんでいたようだ。インチキ外国人ぽい雰囲気が面白いらしい。 作成したソースコードは以下の通り。 speak_ja.py # -*- coding: utf-8 -*- import android import sys,os...

Android端末上に電子掲示板システムを構築する方法

最近になって日本においてもAndroid端末が続々と発表されて巷で賑わいを見せている。ドコモからは GALAXY S 、auからは IS03 、ソフトバンクからは Desire HD と立て続けに発売される。このほかにも年末までにタブレット端末を含めた複数のAndroid端末が発売されるようで結構なことだ。 Androidも盛り上がってきたし、Android端末を使って手軽で役に立つことができないか考えてみた。そこで今回、Android端末をウェブサーバにして、そこに電子掲示板システム(BBS)を構築してみた。これさえあれば不意にプライベートなBBSを使いたくなったときにいつでも利用することができる。たとえばライトニングトークやセミナーなどのようなイベントの参加者からその場でちょっとしたアンケートや感想を貰いたいときに便利ではないかと思う。ちょっとした話題作りにもなるかも。 電子掲示板システムの作成に必要なものはAndroid端末と SL4A /Pythonだけ。あとは今回作成した android_bbs.py を使えばいい。そして、SL4Aを使ってサーバを立ち上げてから、android_bbs.pyを起動すれば完了だ。SL4Aによるサーバの起動方法とアドレス取得については Pythonを使ってAndroid端末を5分でリモートカメラにする方法 で書いたのでそちらを参考にして欲しい。 今回の電子掲示板システムはPythonを使って即席で作ったこともあってエラー処理などを入れずに30行ちょいのシンプルな作りになっている。sqlite3モジュールによるSQLiteデータベースで記事を管理し、wsgiref.simple_serverモジュールを使ってウェブサーバ構築した。簡単だ。ただ、Android独自の機能は使っていないのでAndroid端末専用というわけではないけど。Android独自の機能を入れるとしたら、たとえばTwitterなどの投稿者の位置情報表示に対抗して、投稿者ではなくサーバの位置、さらに向きや速度も一緒に表示されるようにするとか。誰得な機能だけど。 以下にソースコードを示す。 android_bbs.py # -*- coding: utf-8 -*- import cgi,sqlite3,datetime from w...

Pythonを使ってAndroid端末を5分でリモートカメラにする方法

Android端末をリモートカメラにしてしまう方法「Spycam」 という記事経由で Turn your Android Phone Into a Remote Spy Camera with Ruby in 15 Minutes を知った。 SL4A のJRubyを使ってAndroid端末を15分で遠隔操作のスパイカメラにしてしまえるらしい。これは面白い。そこで、Rubyが15分ならPythonを使って5分でリモートカメラにしてしまおうと思い立った。 まず、Pythonでは標準モジュールのSimpleHTTPServerやwsgiref.simple_serverを使って簡単にWebサーバを構築することができる。そしてSL4Aを使えばAndroid端末をそのままサーバとして起動させることができる。これを組み合わせればできたも同然だ。 それで書いたのが以下のコードだ。10行そこそこでAndroid端末をWebサーバに仕立て上げ、Webブラウザ経由で写真を撮ることができる。こんなちっこい端末がWebサーバになるなんて世の中進歩したものだ。 remote_camera.py import android from wsgiref.simple_server import make_server droid=android.Android() pic='/sdcard/snapshot.jpg' def camera(env,res): if env['PATH_INFO']=='/': droid.cameraCapturePicture(pic) res('200 OK',[('Content-type','image/jpeg')]) return [file(pic).read()] httpd=make_server('', 9998 ,camera) httpd.serve_forever() 使い方は次の通り。まず、SL4Aを起動し、メニューボタンから"View"を選ぶとダイアログが出てくるので"Interpreters"を選択する。 ...

Android端末で青空プログラミング! SL4Aの導入からアプリケーションの作成・公開まで

以前、 Android上でPython、Lua、JavaScriptなどを実行するスクリプティング環境ASE (Android Script Environment) について記事にした。現在ASEはSL4A (Scripting Layer for Android)に変更され、機能がさらに進化している。APIの充実やインターフェイスの改良、スクリプト環境は独立になり、HTMLインタプリタ導入やAndroidパッケージ(APK)の作成などもできるようになった。そこで改めてSL4Aのインストール方法、使い方、Pythonによるアプリケーションの作成、QRコードによるソースコードの公開方法などを紹介する。 導入 まず、 SL4Aの公式サイト で最新版のSL4Aをダウンロードする。現時点では sl4a-r2.apk だが、頻繁に更新されるので注意すること。さらに必要なスクリプト環境をダウンロードする。BeanShell, JRuby, Lua, Perl, Python, Rhino (JavaScript)などがあるが、ここではPythonを選んだ。現時点での最新版は python_for_android_r1.apk になる。SL4Aとスクリプト環境は独立しているのでそれぞれをインストールする。 これらのAndroidパッケージは公式のものではないので、ダウンロード後インストールするためには、Android端末の設定で「アプリケーション」の「提供元不明のアプリ」にチェックを入れておく必要がある。 これでSL4AでPythonを使用するための準備は整った。 スクリプトの作成 SL4Aをインストールすると左のようなアイコンが出てくるのでそれをタップして起動する。Pythonスクリプトファイルの作成するには、メニューボタンから"Add"を選択し(スクリーンショット左側)、表示されるダイアログから"Python"を選ぶ(スクリーショット左から2番目)。そうすると、Pythonスクリプトの雛形を伴った編集画面になるので(スクリーンショット中央)、それを更新して作成する(スクリーンショット右から2番目)。ファイル名は自由に付けることができ、作成したスクリプトファイルは"Save & Run...