2011年3月7日月曜日

開発エンジニアの世界へ

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昨年は開発エンジニアが転職するという話題が多かったように思う。それに触発されたというわけではないが、自分も昨年11月に開発エンジニアとして転職した。そしてつい先日、試用期間の3ヶ月が過ぎた。これで何かが変わったというわけではないが、正式に採用されたということで、転職して思うことなどをブログに書くことにした。転職先については敢えて名前を出さないが、主にマルチコアやGPGPUなどの並列処理を扱うベンチャー企業といえばピンとくる人もいるかも知れない。

自分はこれまでずっとアカデミックな研究所に所属していたのだけど、少々居座りすぎてしまったことは否めない。基本的に研究者は流動的であることが推奨される。そして、所属していた研究所は所長でさえも任期制で、研究員は普段から職探しをするのが当たり前になっている。しかし、アカデミックなポストは空きも少なく、枠が一人のところに100人200人と応募してくることはザラで、終身雇用の職を得るのはかなり難しい。

そんな中、自分はほとんど職探しをしていなかった。第一の理由として、自分が専攻した薬学の分野でバリバリとコードを書くことと研究が両立できるか疑問だったことがある。ただでさえ狭き枠にそのような特殊な環境を求めるのが非常に厳しいものに思えたからだ。第二の理由として、所属していた研究所ではメインでHPCを扱っており薬学に関連した研究を遂行するためのプログラムを自由に書くことができ、それが求められていたことがある。相手の要求と自分の希望が合致していた。

そうは言っても、ここ最近の政治的判断による不透明さや年齢に伴うマネージメントの必要性など、当たり前だが要求は厳しくなってくる。また、地理的な面でも大きく変わることになったし、こちらの事情で現在の住処を離れたくないということもあった。研究所で一緒に仕事をしていた人たちには大変お世話になっていたので少々迷うところもあったのだが、最終的に転職することにした。

自分の仕事選びの基準は単純で「楽しめるかどうか」だけだ。楽しめればどんなにきつい仕事でも苦にならないし、逆にきつければきついほどチャレンジングであり、やりがいを感じられる。特に開発エンジニアの方なら、自分の技術で困難な問題を克服する達成感、創造する喜び、知識を得る楽しみなどについて分かってもらえるのではないかと思う。それに、企業としても生産性が上がるわけだから、まさにWin-Winの関係だ。もし、エンジニアでこれらの喜びや楽しみを見いだせない人がいたとしたら、何故、極端な専門職であるエンジニアを選んだのか知りたいところだ。

今の職場は自分自身の意志による最初のエントリーだったが、有難い事にそこで働けることになった。何年も前から知っていて、とても技術力のある企業だと思ったからここを選んだ。そして、そう思ったことは間違っておらず、想像していたより遥かに楽しんでいる自分がいる。大企業とは違って小回りはきくし、比較的やりたい事をやらせてもらえるし(もちろん責任は伴う)、別プロジェクトの開発者とは同じフロアにいるので交流し易い。そしてなにより、この職場ではプログラミングコンテスト優勝者やICPC関係者、ネットで時々名前を見かけるような技術力の高い人たちがいて話を聞くだけでも楽しい。示し合わせたわけでもないのに自分を含めて数人、先日のBoost.勉強会に参加している事実を以てしても、技術に対して真摯であることが伺える(参加はしなかったがライブ配信を見ていたという人たちもいたようだ)。それに、個人だと到底いじることができないような特殊な環境に触れることができるのも良い(まあ、特殊な環境という意味では研究所にいたころも複数のスーパーコンピュータをいじっていたわけで、それはそれで楽しかったけど)。ついでに、報酬や待遇も悪くないと思う。

最近では若い人たちを積極的に採用しているようで会社説明会も開いている。プログラミング(特に並列処理)に興味を持っている方に参加してもらえると嬉しい。

3 コメント:

Gen. さんのコメント...

こんにちわ。はじめまして。
以前から、このブログを拝見させていただいていました。
もしかしたら、その某企業で四月から一緒に働けるかもしれません。
もし、仮にそうだとしたら、よろしくおねがいします。

nox さんのコメント...

Gen.さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
同じ職場でしたら、一緒に働けるのを楽しみにしています。
もし違ったとしても、雰囲気は似ているようなので、良い環境であることは確かですね。

t98907 さんのコメント...

fixstarsかしらん?