Googleデスクトップガジェット(Google Desktop Gadgets)を作るのは簡単だ。ここではHello, world!と表示させ、表示された文字をクリックするとJavaScriptによりダイアログが出てくるガジェットを作成する。さらに、国際化を施して、英語環境では"Hello, world!"、日本語環境では「こんにちは、世界!」と表示させることにする。
これで、ガジェットの作成、JavaScriptの記述、国際化、それぞれの基本を押さえることができる。またこれはJavaScriptを使ったミニアプリケーションでもあり、JavaScript学習者にとっては手軽に扱えるアプリケーション作成ツールにもなるだろう。
まずは準備
当たり前のことだが、最初にGoogleデスクトップをインストールしておく。
次に、GoogleデスクトップガジェットSDKをダウンロードし、適当なディレクトリに展開する。以前は日本語版があったようだが、現在は英語版しかないようだ。しかし使い方が簡単なので、それでもまったく問題ない。
早速、ガジェットを作ってみる
展開したディレクトリの api/tools/designer_en.exe を実行し、Google Desktop Gadget Designerを起動する。メニューの File から New Gadget... を選択する。
プロジェクト名として適当な名前をつける(ここでは HelloWorld とした)。
プロジェクトを作るとテンプレートとして四角い領域が表示されるので、Gadget Designerの"Label"アイコンを選択し、その領域の中央をクリックしラベルを付ける。付けたラベルをクリックすると右上のペインにラベルのプロパティが表示されるので、プロパティ内のinnerNameの値を &HELLO_WORLD; とする。
左のビューペインでen/フォルダを開くとstrings.xmlが表示されるので、それをダブルクリックする。そうするとstrings.xmlの中身が表示されるので、<strings></strings>内の適当な場所に、
<HELLO_WORLD>Hello, world!</HELLO_WORLD>
と書き込む。
先ほど作成したラベル(&HELLO_WORLD;と表示されているはず)をダブルクリックするとmain.jsにlabel1_onClick()という関数が作成されるので、その中に
view.alert(HELLO_WORLD);
と書き込む。これによりラベルをクリックすると"Hello, world!"というダイアログが表示されるようになる。
メニューの Gadget にある Build Package でHelloWorld.ggが作成できる。これをダブルクリックすればGoogleデスクトップにガジェットが追加される。ガジェット内のHello, world!をクリックするとダイアログが出る。
日本語で表示する
今回作ったガジェットはすべて英語だった。英語圏のユーザはこれでいいが、日本だったら日本語で表示させたい。Googleデスクトップガジェットでは国際化するのは簡単だ。
まず、api/tools/NewProject/jaフォルダを、先ほど作成したガジェットのフォルダにコピーする。そうしたら en/strings.xml を編集したのと同じように ja/strings.xml を開いて、
<HELLO_WORLD>こんにちは、世界!</HELLO_WORLD>
と書き込む。
あとは、Build Packageでggファイルを再作成するだけである。日本語環境であれば、"Hello, world!"の代わりに「こんにちは、世界!」と表示される。更に詳細を知りたかったり、ガジェットを作りこみたい場合は、 Googleデスクトップ サイドバーガジェット入門を参照のこと。また、api/samples/gadgets以下のサンプルプログラムもガジェットを作成する上で非常に役に立つだろう。
今回のチュートリアルは、LivelyのオブジェクトがGoogleデスクトップガジェットSDKで作られているとのことで、使い方をざっと調べたついでに作ってみた。因みにLivelyでガジェットを作成するための許可をもらうにはLively gadget developer requestで登録すればいいらしい。
これで、ガジェットの作成、JavaScriptの記述、国際化、それぞれの基本を押さえることができる。またこれはJavaScriptを使ったミニアプリケーションでもあり、JavaScript学習者にとっては手軽に扱えるアプリケーション作成ツールにもなるだろう。
まずは準備
当たり前のことだが、最初にGoogleデスクトップをインストールしておく。
次に、GoogleデスクトップガジェットSDKをダウンロードし、適当なディレクトリに展開する。以前は日本語版があったようだが、現在は英語版しかないようだ。しかし使い方が簡単なので、それでもまったく問題ない。
早速、ガジェットを作ってみる
展開したディレクトリの api/tools/designer_en.exe を実行し、Google Desktop Gadget Designerを起動する。メニューの File から New Gadget... を選択する。
プロジェクト名として適当な名前をつける(ここでは HelloWorld とした)。
プロジェクトを作るとテンプレートとして四角い領域が表示されるので、Gadget Designerの"Label"アイコンを選択し、その領域の中央をクリックしラベルを付ける。付けたラベルをクリックすると右上のペインにラベルのプロパティが表示されるので、プロパティ内のinnerNameの値を &HELLO_WORLD; とする。
左のビューペインでen/フォルダを開くとstrings.xmlが表示されるので、それをダブルクリックする。そうするとstrings.xmlの中身が表示されるので、<strings></strings>内の適当な場所に、
<HELLO_WORLD>Hello, world!</HELLO_WORLD>
と書き込む。
先ほど作成したラベル(&HELLO_WORLD;と表示されているはず)をダブルクリックするとmain.jsにlabel1_onClick()という関数が作成されるので、その中に
view.alert(HELLO_WORLD);
と書き込む。これによりラベルをクリックすると"Hello, world!"というダイアログが表示されるようになる。
メニューの Gadget にある Build Package でHelloWorld.ggが作成できる。これをダブルクリックすればGoogleデスクトップにガジェットが追加される。ガジェット内のHello, world!をクリックするとダイアログが出る。
日本語で表示する
今回作ったガジェットはすべて英語だった。英語圏のユーザはこれでいいが、日本だったら日本語で表示させたい。Googleデスクトップガジェットでは国際化するのは簡単だ。
まず、api/tools/NewProject/jaフォルダを、先ほど作成したガジェットのフォルダにコピーする。そうしたら en/strings.xml を編集したのと同じように ja/strings.xml を開いて、
<HELLO_WORLD>こんにちは、世界!</HELLO_WORLD>
と書き込む。
あとは、Build Packageでggファイルを再作成するだけである。日本語環境であれば、"Hello, world!"の代わりに「こんにちは、世界!」と表示される。更に詳細を知りたかったり、ガジェットを作りこみたい場合は、 Googleデスクトップ サイドバーガジェット入門を参照のこと。また、api/samples/gadgets以下のサンプルプログラムもガジェットを作成する上で非常に役に立つだろう。
今回のチュートリアルは、LivelyのオブジェクトがGoogleデスクトップガジェットSDKで作られているとのことで、使い方をざっと調べたついでに作ってみた。因みにLivelyでガジェットを作成するための許可をもらうにはLively gadget developer requestで登録すればいいらしい。
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