2007年11月8日木曜日

世の中は常に混沌に向かっている

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エネルギー危機とは云うけれど、エネルギー保存則で分かるように、世の中のエネルギーが失われることは無い。ある場所からある場所へ移るだけだ。なら、エネルギーによる危機など始めから存在しないのだと思われるが、そうは問屋が卸さない。エネルギーは変わらないが、そのかわりエントロピーが増加するのだ。これがエントロピー増大則である。仕事が行われる際(歩いたり、喋ったり、自動車を運転したり、テレビを見たりなど…なんでもよい)、価値の高いエネルギーから価値の低いエネルギーに移るが、それによってエントロピーは増えるのである。全体のエントロピーは決して減ることは無い。ある一部においてはエントロピーが減少しているように見えても、ほかのところでそれ以上にエントロピーは増えている。エントロピーとはすなわちカオスのことであり、世の中は常に混沌に向かっているのだ。なので、エネルギー危機とは正確ではなく、エントロピー増大の危機というのが正しい。

以上については、『エントロピーと秩序―熱力学第二法則への招待』に詳しく書かれている。エントロピーについて知りたい人には必読の書だ。

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